今日、価値観の多様化や社会を取り巻く環境の変化にともない、一人ひとりの生活や地域の個性に合った社会づくりに、みずから主体的に取り組む人々が増えてきています。こうした人たちは、ボランティアなど個人として活動するだけではなく、社会貢献活動団体として同じ志や意欲を持つ人たちとともに積極的に地域活動に取り組んでいます。
一方、少子高齢化の進行や地球環境保全意識の高まり、経済のグローバル化、国際化の進展など、時代は大きな転換期を迎える中、行政には様々なニーズに的確に対応し、効果的、効率的なサービスの提供が求められています。
また、分権型社会への移行が進むことにより、地域の個性を生かした、知恵と工夫による地域づくりが、ますます大切となっています。
こうした中、社会の変化を的確にとらえ、さまざまな課題に柔軟に対応していくためには、積極的に社会貢献活動に参画しているNPOと企業、行政が対等な立場で連携・協働していくことが大変重要であります。
県では、社会に貢献しようとするNPOの活動を促進するための環境整備に努めるとともに、NPOと企業、行政の協働を推進することにより「誇れる郷土 活力ある山梨」の実現を目指しています。
このため、パブリック・コメント等で寄せられた県民の皆さんからの幅広いご意見を踏まえて、「NPOとの協働を推進するための基本方針」を策定いたしました。
この方針による取り組みが着実に進み、多彩な連携と協働のもと、誰もがいきいきと暮らせる豊かな地域づくりが、更に促進されることを期待しています。
